あなたの身近にもこんなにある!軸流ファン

冒頭からいきなり軸流ファンと言ってもピンと来ない人もいるかと思います。無理もありません。日常生活を送る上でそうそう頻繁にお目にかかるキーワードでもないでしょう。
それでは一体どういうものなのかを、簡単に説明いたします。
文字通り「ファン」とは、強制的な送風・対流によって、機器を安定して冷却させるシステムのことであり、用途によっていくつか種類があります。
ファンが使われる場面も多岐にわたり、代表的なところでは、私たちもよく知っていて日常的に使っているパソコンやOA機器、日常家電などをはじめ、業務用の大型換気、住宅換気、自動販売機などにも使われています。
それではこれらの「ファン」とは、どういう用途で、どういう場面で使われているのか、私たちの身近な生活の中のどこで使われているのかを見ていきましょう。

こんなところまで?日常生活でお目にかかれる場所とは

身近で日常的に使用している、冷却目的とする送風が発生する機器は、だいたいの場合は軸流ファンが使われていると考えて大丈夫でしょう。
一例を挙げていきますと、デスクトップパソコン、ノートパソコン、冷蔵庫、プリンター、液晶プロジェクター、加湿器などが代表的なところです。
それ以外にも業務用の大型のものとなると、缶ジュースや缶コーヒーの自動販売機からトンネル内の環境保全のための送風システム、製鉄所の送風システムまで、さまざまなところで使用されています。
ところで、これらの送風システムのもともとの起源をたどると、紀元前2800年頃のエジプトで発祥した航海用の船に張った帆まで遡ると言われています。
また近代で重要な役割を果たしていたのが、鉱山内の換気です。
坑道の奥深くに入るために、中に溜まった空気の入れ替えのための送風機は必須でした。
もっとも、現在のような機械式のものが用いられたのは明治時代に入ってからのお話、だいぶあとになってからでした。

他の方式のファンと比較しての特徴とメリット

用途によって限定して使い分けていく方式のファンも、実は他にもいくつかあります。
たとえばオイルミストが漂う環境下で使用する防油ファン、絶えず水しぶきがかかるような環境下で使用する防水ファンなども存在し、これらのファンは用途はごくごく限定的です。
そんな中、軸流ファンそれ自体の特徴とメリットとはどういうものなのかを挙げていきます。
まず第1に、他の方式のファンなどと比べ、小型かつ軽量にすることが可能で、安定感が強いことです。振動を抑えるための対策を講じる心配があまりないのも特徴です。
第2に、他の方式ファンに比べて効率が非常に高いので、発熱体の冷却にも重宝されます。
これらの特徴は、ファンだけでなくジェットエンジンなどに用いられる「軸流圧縮機」などでも原理は同じです。小さい割に風量が多いため、非常に効率のよい効果を期待できます。
また、小型であるために、運搬や据え付けなどの取り扱いも簡単です。